インプラントとは

インプラント治療は、顎の骨の中にチタンでできた人工歯根を埋め込み、それを土台として歯冠をかぶせる治療法です。顎の中に直接結合しているため、天然歯とほとんど変わらない感覚で物を噛んだり、会話を楽しんだりすることができ、見た目も綺麗です。
歯を失って悩んでいませんか?
輝く笑顔、楽しいおしゃべり、おいしい食事・・・あなたの大切な歯を
よみがえらせてくれるインプラント治療
虫歯や歯周病、突然の事故など、人はさまざまな原因で歯を失います。
歯を失うことで、食べ物がよく噛めない、正しく発音できないなどのからだの問題ばかりでなく、食事を楽しめない、人前で自然な笑顔が作れない、年老いて見えるなど心の問題と深く関わっています。
「歯のある生活」で笑顔を取り戻しましょう
インプラントとは、あなたの本来の歯の代用となる人工歯根のことです。
あなたの新しい「歯のある生活」をよみがえらせてくれる新しい治療法です。
当院では、世界で最も歴史が長く安全で確実、審美にも適したブローネマルクシステムを採用しております。
また、年に数回、世界で活躍され、脚光を浴びている海外のドクターに直接技術、手術の指導も受けてきました。
患者様に安心してインプラント治療が受けられるように心がけています。
お口の健康を第一に考えます
当院では、患者様によってはすぐにインプラント治療をお勧めしません。
お口の中の状態、環境が改善されないで、あわててインプラント治療をすることがかえって悪い結果をもたらすことがあるからです。患者様が長きに わたりお口の健康状態を保たれることを最優先に考え、インプラント治療を行います。
治療は、慎重かつ確実な方針のもと、患者様にとってより良い歯科治療になるように心がけています。
治療の流れ
診査・治療計画

失われた歯の数、インプラントを埋め込む骨の硬さ、大きさ、位置により、治療法には様々な選択肢があります。歯にかかる力の方向や強さはもちろん、患者さんに無理のない衛生管理などを含め総合的に検討したうえで、治療計画が立てられます。
インプラントの埋入(1次手術)

局所麻酔のもと、インプラントを埋入します。通常は、歯を1本抜くぐらいの外科的侵襲です。インプラントが埋入された後、2~6ヶ月の治癒期間をおくことで、インプラントと骨が強い力で結合します(オッセオインテグレーション)この期間は、仮の歯を使用することが出来ます。
※最近では、症例によりますが、その日のうちにインプラントで噛ませる即時インプラント法もあります。もちろん科学的に証明されている方法です。
アバットメント連結(2次手術)

インプラントが完全に骨と結合したら、ヒーリングアバットメントを連結します。この処置は、歯肉の下の顎の骨に埋まっているインプラントを歯茎の上に出してあげることです。この状態で歯肉が治癒するまで1ヶ月程度待ちます。
人工の歯を作製・装着

歯肉が治癒したら歯型を採り、人工の歯を作ります。色や形など患者さんに合わせて製作し、インプラントに装着します。
メンテナンスと定期検診
インプラントで治療した部分に限らず、口の中を清潔に保つ必要があります。ブラッシングの方法について適切な指導を受けましょう。また最初の1年間は1~3ヶ月おきに、その後も3~6ヶ月おきに定期検診を受けて、インプラントや人工の歯の状態、噛み合わせを確認しましょう。
従来の治療法との違い
隣接する歯を1、2本失った場合
ブリッジの場合

両隣の歯を削って人工の歯をかぶせます。
- 噛む際に削られた歯に負担がかかり傷みやすい。
- 歯根の無い歯茎は、噛むことによる刺激がないため、次第にやせてしまう。
インプラントの場合

インプラントを埋め込み、その上に人工の歯冠を固定します。
- 健康な歯を利用しないため、自分の歯を保てる。
- 歯茎に噛む力がかかるので、歯茎を健康に保てる。
奥歯を含めて複数の歯を失った場合
部分入れ歯の場合

人工の歯を固定するために金属のバネで健康な歯に固定します。
- 金属のバネをかける健康な歯に負担をかける。
- 常に違和感がある。
- 金属のバネが見えて、見栄えが良くない。
- 金属のバネの間に食べ物が詰まりやすく、丁寧に掃除をしないと、虫歯や口臭の原因となる。
インプラントの場合

両隣の歯をインプラントで支えることもできます。
- インプラントは時間の経過とともにあごの骨と結合するため、歯を支える力は健康な歯とほとんど変わらない。
- 単独でも処置するので健康な歯をそのまま保てる。
- 外観も機能も天然の歯と変わらない感覚が得られ、違和感がない。
- 特別なケアの必要がない。
歯を全て失った方の場合
総入れ歯の場合

人工の歯(入れ歯)を歯茎全体にかぶせます。
- 入れ歯がぐらついたり、ずれたりする。
- 硬いものが噛めない。
- 入れ歯で舌を塞いで、味がわからない。
- 食べ物が入れ歯と歯茎の間に挟まり、痛む。
- あごがやせてしまったために、年老いて見える。
インプラントの場合

複数のインプラントを埋め込み、人工の歯を固定します。
- インプラントはあごの骨に固定されるため、ぐらつかない。
- 天然の歯と変わらない感覚で物を噛んだり、味わうことができる。
- 食べ物が挟まることはほとんどない。
- 天然の歯と同様の外観を保つため、年老いて見えることはない。
よくあるご質問Q&A
インプラント手術は大変ですか?
インプラント手術とは、そのほとんどが部分的な麻酔で安全に行えます。多くの患者さんは、抜歯したときよりも楽だったと言われます。ただし、インプラントの植え込む本数が多い場合や骨移植を受けた場合は、腫れや痛みが出ることもあります。抗生剤と鎮痛剤を飲むことでコントロールできます。手術の傷は、1週間程度で治癒し、その期間食事など日常生活に支障をきたすことはほとんどありません。
自分の歯と同じように噛むことができますか?
治療後の噛む機能は著しく改善されます。慣れるまで多少違和感を感じることもありますが、その期間を過ぎれば自然の歯に匹敵する機能が得られます。以前のようにバリバリ何でも食べることができます。
歯が1本もないのに、インプラント治療が出来ますか?
失われた歯の本数は基本的に関係ありません。全くの無歯顎の方でも、部分的に歯がなくなった方でもインプラント治療は可能です。
治療期間はどのくらいですか?
骨移植などをしない通常の手術自体は、30分~1時間程度で終わります。 入院の必要はありません。術後、人工の歯で噛めるようになるには、通常2~6ヶ月です。 最近では、骨の状態や症例によって、その日に噛ませる即時インプラント法もあります。もちろん、科学的に証明されている方法です。
費用が高いと聞きますが?
症状や治療内容によって費用は異なります。インプラント治療には健康保険が適用されませんが、医療費控除の対象になることもあります。また、カードの利用も可能ですのでお気軽にご相談下さい。インプラントは適切にアフターケアを行えば、長期に渡って機能しますので、一概に高いとは言い切れないと思います。
面倒なアフターケアはありますか?
特別なアフターケアは必要ありません。普通に歯磨きをし、半年に1回程度の定期検診とお口の中のクリーニングだけで、長期に渡って使用できます。40年以上経っても問題なく機能している実績もあります。
インプラント治療の良い点、悪い点を教えてください。
良い点
ブリッジのように健全な歯を削らず(傷付けず)、入れ歯のように取り外しをしません。ですから自分の歯の様に物を何でも噛むことができます。見た目も自分の歯と同じように修復が可能です。虫歯にならないので、虫歯による再治療がありません。噛む力が骨に直接伝わるので、骨の吸収 を抑制できます。
悪い点
健康保険が適用されませんので、経済的負担が大きくなります。簡単ですが外科的処置が必要になります。(抜歯と同じくらい)
1本の歯に対して1本のインプラントが必要ですか?
必要というわけではありません。人それぞれ、骨の状態や噛む力が違いますし、残っている歯の健康状態でも治療計画は変わってきます。例えば、奥歯3本を失った場合、2本のインプラントで橋渡しをしてあげて、3本の人工の歯を作ることができます。
しかし、骨の状態が悪かったり、噛む力が強い人は、 3本のインプラントで治療することもあります。また、下顎の歯が全部ない人の場合、インプラント3~4本で14本全ての歯を作ることもできます。 もちろん、科学的に証明されている方法です。